2017年6月1日木曜日

新約聖書原典「ヘブライの人々への手紙」13章の翻訳(私訳)

ヘブライの人々への手紙 

13章


1.兄弟愛を保ち続けなさい。2.旅人をもてなすことを怠ってはいけません。このようにして、ある人たちは、気づかずに天使たちをもてなしたのです。3.獄に縛られている人々のことを、自分も共に縛られている者のように心に留めなさい。自分たちも同じ体である者として、苦しめられている人々のことを心に留めなさい。4.すべての人々に、結婚は尊ばれるべきです。寝床を汚してはいけません。神は不品行な者たち、姦淫する者たちを裁かれます。5.金銭を愛する生き方をしないで、今持っている物で満足しなさい。主が、『わたしは決してあなたを見放さず、決してあなたを見捨てない』と言われたからです。6.だから、わたしたちは確信をもってこのように言うことができます。
『主はわたしの助け主、
わたしには恐れがない。
人はわたしに何をなしえよう。』
7.神の言葉をあなたがたに語った、あなたがたの指導者たちのことを思い起こしなさい。彼らの生き方の結果をしっかり調べ、その信仰を見倣いなさい。8.イエス・キリストは、昨日も、今日も、またいつまでも同じお方です。9.さまざまな、また聞き慣れない教えに迷わされてはいけません。食物によってではなく、恵みによって心が強められるのは良いことです。食物によって生きた者たちは益を受けませんでした。10.わたしたちには祭壇があります。幕屋で奉仕する者たちには、その祭壇から出るものを食べる権利はありません。11.というのは、罪のための動物の血は、大祭司によって聖所に運び入れられますが、その体は宿営の外で焼かれるからです。12.ですから、イエスもまた、ご自分の血によって民をきよめるため、門の外で苦しまれたのです。13.それゆえに、わたしたちも、彼の受けたそしりを身に負いつつ、宿営の外に出て、彼のみもとに行こうではありませんか。14.この地上には、いつまでも続く都はありません。しかし、わたしたちは、来るべき都を追い求めているのです。15.[ですから]彼を通して、賛美のいけにえ、すなわち、彼の御名を讃える唇の実を、絶えず神にささげようではありませんか。16.善い行いをすることと、人に分け与えることを怠ってはいけません。神は、このような犠牲のささげものを喜ばれます。17.あなたがたの指導者たちを信頼し従いなさい。彼らは(神に)弁明する者として、あなたがたの魂のために眠らずにいるのですから。彼らが嘆かないように、喜んでこのことをしようではありませんか。(そうでないと)このことがあなたがたに益とはならないからです。
18.わたしたちのために祈ってください。わたしたちは気高い良心をもっていると確信しており、すべてのことにおいて正しく振る舞いたいと願っています。19.そこで、わたしが早くあなたがたのところへ戻れるように、なおいっそうの祈りをお願いします。
20.永遠の契約の血による大いなる方、羊たちの牧者、すなわち、わたしたちの主イエスを死者たちの中から引き上げられた平和の神が、21.イエス・キリストを通して、その御前に喜ばれることをわたしたちのうちに行わせ、その御心を行うために、あらゆる良いものをもってあなたがたを整えてくださるように。このキリストに、栄光が世々限りなくありますように、アーメン。
22.兄弟たちよ、あなたがたにお願いします。どうか(わたしの)勧めの言葉に耳を傾けてください。わたしは手短にあなたがたに書き送ったのですから。23.わたしたちの兄弟テモテが釈放されたことを知ってください。もし彼が早く来れば、わたしは彼と一緒にあなたがたと会えるでしょう。
24.あなたがたのすべての指導者たちと、すべての聖徒たちによろしく。イタリアから来た人たちが、あなたがたによろしくと言っています。

25.恵みが、あなたがた一同と共にありますように。



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