2016年6月28日火曜日

新約聖書原典「テモテへの手紙一」1章の翻訳(私訳)

テモテへの手紙 一 


1章


1.わたしたちの救い主であられる神と、わたしたちの望みであられるキリスト・イエスの命令によって、キリスト・イエスの使徒となったパウロから、2.信仰による真の子テモテへ。
父であられる神と、わたしたちの主であられるキリスト・イエスから、恵みと憐みと平安があるように。
3.わたしがマケドニアへ旅に出る時あなたにお願いしたように、あなたはなおエフェソにとどまって、ある人たちに、異なる教えを説いたり、4.さまざまな作り話や、果てしのない系図などに執着することのないように命じなさい。そのようなものはどれも、信仰による神の家令の務めではなく、むしろさらなる詮索をもたらすだけです。5.この命令は、清らかな心、正しい良心、偽りのない信仰から出る愛を目標としています。6.彼らの中のある者たちは目標を外して、無駄話のほうにそれて行ってしまいました。7.彼らは、律法の教師でいたいと望みながら、自分たちの言っていることも、強く主張していることについても理解していないのです。8.もし律法を本来の趣旨に則して用いるなら、わたしたちは律法が良いものであることを知っています。9.わたしはこのことを知っています。すなわち、律法は義しい人のためにあるのではなく、律法のない者、不従順な者、不信心な者、罪深い者、不敬虔な者、世俗的な者、父を殺す者、母を殺す者、人を殺す者、10.不品行な者、男色をする者、奴隷商人、うそをつく者、偽り誓う者、その他、健全な教えに背く者のためにあるのです。11.神の祝福にみちた栄光の福音によれば、わたしはこの福音を委ねられたのです。
12.わたしを強くしてくださるわたしたちの主キリスト・イエスに、わたしは感謝しています。なぜなら、この方がわたしを忠実な者とみなして、この奉仕の業につかせてくださったからです。13.以前、わたしは神を冒涜する者、迫害する者、ごう慢な者でしたが、憐みを受けました。なぜなら、不信仰のゆえに知らずに行ったことだったからです。14.そして、わたしたちの主の恵みが、キリスト・イエスにある信仰と愛と共に、あふれるほどに注がれました。15.「キリスト・イエスは罪人たちを救うためにこの世に来てくださった」という言葉は、真実で、すべて受け入れるに値するものです。わたしは、その罪人たちのかしらなのです。16.わたしが憐みを受けたのは、キリスト・イエスが先ずわたしのうちにあらゆる忍耐を示し、彼を信じて永遠の命に至ろうとする人々の手本となるためです。17.永遠の王に、不滅の、目に見えない唯一の神に、誉れと栄光が世々限りなくありますように、アーメン。
18.わたしの子テモテよ、以前あなたに向けて語られた預言に従って、この命令をあなたに委ねます。それは、あなたがそれによって良い戦いを戦い、19.信仰と正しい良心を持っようになるためです。ある人々はその信仰を拒み、難破してしまいました。20.その中には、ヒメナイとアレクサンドロがいます。わたしは彼らをサタンに引き渡しました。それは、彼らに神を冒涜しないことを学ばせるためです。





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