2016年7月1日金曜日

新約聖書原典「テモテへの手紙一」2章翻訳(私訳)

テモテへの手紙  

2章


1.ですから、まず初めにお願いしたいのは、願いと、祈りと、執り成しと、感謝を、すべての人々と、2.王たちと、高い地位にあるすべての人々のためにささげてください。それは、わたしたちがあらゆる敬虔と品位をもって、静かで平穏な生活が送れるようになるためです。3.こうすることは、わたしたちの救い主であられる神の御前に良いことであり、御心にかなうことです。4.神は、すべての人々が救われること、真理を知るようになることを望んでおられます。5.神は唯一です。神と人々との仲保者も唯一であって、(それは)人であるキリスト・イエスです。6.キリスト・イエスは、すべての人々のために、ご自身を身代金として献げられました。これがご自分の定められた時に至ってなされたあかしです。7.このあかしのために、わたしは宣教者また使徒として、信仰と真理によって教える異邦人たちの教師として立てられたのです。わたしは真実を言っていて偽りを言っているのではありません。

8.そこで、わたしが望むのは、男たちは怒ったり言い争ったりせず、どこにいても聖なる手を上げて祈ることです。9.同じように、女たちも、慎み深い身なりをし、慎みと思慮分別をもって自分を飾りなさい。髪を編んだり、金や真珠や非常に高価な衣服で身を着飾ったりしてはいけません。10.むしろ、良い業を通して身を着飾ることが、神を畏れると公言する女たちにふさわしいことです。11.女は、何事にも従順に、静かにして学んでいなさい。12.女が教えたり、男の上に立ったりすることをわたしは許しません。むしろ、静かにしていなさい。13.最初にアダムがかたち造られ、次にエヴァが造られたのですから。14.アダムは欺かれませんでしたが、女は欺かれて違反をしてしまいました。15.しかし、女は、慎みをもって信仰と愛と聖化の内にとどまっていれば、子を産むことによって救われるでしょう。





★「髪を編んだり」 ἐν πλέγμασιν(9)
ἐν πλέγμασιν は「髪を結う(編む)」であるが、今日の女性が髪を結うのとはだいぶ意味合いが異なる。古代ギリシア、ローマの女性たちは、長い髪を時間をかけて苦心して結った。髪形も様々であった。『派手な髪形』という意訳のほうが適当かも知れない。



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