2014年1月22日水曜日

新約聖書原典「ヨハネの手紙第一」5章の翻訳(私訳)


ヨハネの手紙  

5章


1.「イエスはキリストである」と信じる者はみな、神から生まれています。生んでくださった方を愛する者はみな、その方から生まれた人をも愛します。2.わたしたちが神を愛し、その戒めを行う時にはいつも、それによって、わたしたちは神の子供たちを愛しているのだということを知るのです。3.神の愛とは、その戒めを守ることです。そして、その戒めは難しいものではありません。4.なぜなら、神から生まれた者はみな、世に勝っているからです。世に勝つ勝利こそが、わたしたちの信仰です。5.世に勝つ者とは誰のことですか。「イエスは神の子である」と信じている者ではありませんか。6.この方こそ、水と血とによって来られた方、イエス・キリストです。水によるだけでなく、水と血とによって来られました。それを証ししてくださる方は御霊です。御霊は真実な方だからです。7.証しする方は三者です。8.御霊と水と血です。この三者は一つとなります。9.わたしたちが人々の証しを受け入れるのであれば、神の証しはさらに優っています。なぜならそれは、神の証しであって、ご自分の御子について証ししているからです。10.神の御子を信じる者は、その人の内には証しがあります。神を信じない者は、神を偽り者としているのです。神が、ご自分の御子について証しされたその証しを信じていないからです。11.そして、その証しとはこうです。すなわち、神はわたしたちに永遠の命を与えてくださり、その命は御子の内にあるということです。12.御子を持つ者は命を持ち、神の御子を持たない者は命を持たない。
13.わたしがこれらのことをあなたがたに書いたのは、神の御子の名を信じるあなたがたに、永遠の命にあずかっていることを知ってもらうためです。14.わたしたちが神に対して持っている確信はこれです。すなわち、わたしたちが神のみ旨にそって求めるなら、神はなんでもわたしたちの願いを聞いてくださるということです。15.また、もし、わたしたちが願うことを神は聞いて下さると知っているなら、わたしたちが願った願いごとは(すでに)神によってかなえられていると知るのです。16.もし誰かが、死に至ることのない罪を犯している自分の兄弟を見たなら、(神に)願いなさい。そうすれば神はその人に命をお与えになります。これは死に至ることのない罪を犯している者たちに対してです。死に至る罪もあります。これについては、願いなさいとは言いません。17.不義の行為は、すべて罪です。死に至らない罪もあります。
18.神から生まれている者はみな、罪を犯さないことをわたしたちは知っています。神からお生まれになった方がその人自身を守ってくださるので、悪い者がその人に触れることはありません。19.わたしたちは神から出ていますが、全世界は悪の中に置かれているのをわたしたちは知っています。20.わたしたちは、神の御子が来られて、わたしたちに真実な方を知るための知恵を与えてくださったことを知っています。わたしたちは真実な方の内におり、御子イエス・キリストの内にいるのです。この方こそ真実な神、永遠の命なのです。21.子供たちよ、偶像から自分を守りなさい。

===========================================
「自然の中で聴く聖書」/ ヨハネの手紙Ⅰ・5章1~12節
「自然の中で聴く聖書」/ ヨハネの手紙Ⅰ・5章13~21節




0 件のコメント:

コメントを投稿