2016年7月29日金曜日

新約聖書原典「テモテへの手紙二」1章の翻訳(私訳)

テモテへの手紙 二 


1章


1.キリスト・イエスにあるいのちの約束に基づき、神の御旨によってキリスト・イエスの使徒となったパウロから、2.愛する子テモテへ。父であられる神と、わたしたちの主キリスト・イエスから、恵み、憐み、平安があるように。
3.わたしは、夜も昼も、わたしの祈りの中であなたのことを絶えず思い起こし、先祖たちから(受け継いだ)清い良心をもって、わたしが仕えている神に感謝しています。4.わたしはあなたの涙を覚えていて、あなたにぜひ会って、喜びで満たされたいと願っています。5.わたしは、あなたの中にある偽りのない信仰を思い起こしています。その信仰は、先ず、あなたの祖母ロイスに宿り、それからあなたの母ユウニケに、そして今、あなたにも宿っているとわたしは確信しています。6.そういうわけで、わたしの按手によってあなたの内にあるところの神の賜物を再び燃え立たせようと、あなたに思い起こさせているのです。7.神がわたしたちにお与えになったのは、臆病の霊ではなく、力と、愛と、慎みの霊なのですから。8.だから、あなたはわたしたちの主を証しすることも、わたしが主の囚人であることも恥じてはいけません。むしろ、神の力によって福音のためにわたしと苦しみを共にしてください。
9.わたしたちを救い、
聖なる招きによって呼び出してくださったのは、
わたしたちの行いによるのではなく、
神ご自身の計画と恵みによるのです。
この恵みは、永遠の昔から、
キリスト・イエスによってわたしたちに与えられたもので、
10.わたしたちの救い主キリスト・イエスの出現によって、今や、明らかにされたのです。
彼は死を滅ぼし、
福音によって、いのちと不死とを明らかに示されました。
11.その福音のために、わたしは宣教者、使徒、教師として立てられたのです。12.そうした理由で、わたしはこのような苦しみを受けているのです。しかし、わたしは恥じてはいません。というのは、わたしは、わたしが信じてきた方を知っており、その方は、わたしに委ねられているものを、かの日に至るまで守ることがお出来になる方だと確信しているからです。13.あなたは、キリスト・イエスにある信仰と愛とによって、わたしから聞いた健全な言葉を模範としていなさい。14.このすばらしい預かりものを、わたしたちの内に宿っておられる聖霊によって守りなさい。

15.あなたも知っていることですが、アジアでは人々が皆、わたしから離れ去りました。その中には、フィゲロとヘルモゲネスがいます。16.主がオネシフォロの家に憐れみを与えてくださるように。彼はたびたびわたしを元気づけてくれ、わたしの鎖を恥ともせず、17.ローマに着くと真剣にわたしを探し、見つけ出してくれたのです。18.かの日には、主がその傍らで、彼に憐みを授けてくださるように。彼がエフェソでどれほど(わたしに)仕えてくれたか、あなたがいちばんよく知っています。



★9節の「神の計画」は「神の決意」とも訳せる。




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