2016年8月24日水曜日

新約聖書原典「テトスへの手紙」1章の翻訳(私訳)

テトスへの手紙 


1章


1.神の僕、イエス・キリストの使徒パウロからー(わたしが使徒とされたのは)神に選ばれた人々の信仰を強め、敬虔にもとづいて、彼らに真理の知識を得させるためです。2.偽りのない神は、永遠の昔から約束された永遠の命の希望をもつように、3.定められた時に、ご自分の御言葉を宣教によって現わしてくださいましたが、わたしは、わたしたちの救い主であられる神の命令によって、この宣教の務めを委ねられたのですー4.信仰を同じくする真実な子、テトスへ。
父であられる神と、わたしたちの救い主キリスト・イエスから、恵みと平安とがありますように。
5.あなたをクレタに残して来たのは、わたしがあなたに指示しておいたように、残っている仕事を片付け、町ごとに長老たちを任命してもらうためです。6.長老は、非難されるところのない者で、一人の妻の夫であって、子供たちは、放縦や不従順で訴えられず、信仰を持つ者でなければなりません。7.監督者は神の管理者として非難されるところのない者で、横柄でなく、すぐに怒らず、酒におぼれず、乱暴でなく、利をむさぼる者であってはなりません。8.むしろ、旅人をもてなし、善を愛し、思慮深く、正しく、敬虔で、自制心をもち、9.教えに基づいて、信仰の言葉をしっかり守る者でなければなりません。それは、その人が健全な教えによって勧め、反対する人々の誤りを譴責することができるようになるためです。
10.不従順な者、むだ話をする者、人の心をあざむく者たちが多くいるからです。特に、割礼を受けている者の中にそういう者たちがいます。11.その者たちを黙らせねばなりません。彼らは恥ずべき利益のために、教えてはならないことを教えて、すべての家々を破壊しているのです。12.彼らの中のある預言者自身がこう言いました。
『クレタ人はいつもうそつき、悪いけだもの、なまけ者の大飯食らい』

13.この証言は真実です。そういうわけで、彼らが信仰に健全になるために、彼らを厳しく譴責しなさい。14.彼らを、ユダヤ人たちの作り話や、真理に背を向けている人々の定めに耳を傾けないようにさせなさい。15.清い人々には、すべてが清いのですが、汚れている者たち、信仰のない者たちには清いものは何一つありません。むしろ、彼らの思いも良心も汚されているのです。16.彼らは、神を知っていると告白していても、行いでは否定しているのです。彼らは忌み嫌うべき者、不従順な者、あらゆる良い業をするのには失格者なのです。





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