2015年9月6日日曜日

新約聖書原典「コリントの人々への手紙一」 8章の翻訳(私訳)


コリントの人々への手紙  

8章


1.さて、偶像に犠牲としてささげた肉については、わたしたちは、皆が知識を持っていることを知っています。『知識は(人を)ごう慢にするが、愛は(人を)建てあげる』。2.もしだれかが、何かを知っていると思うなら、その人は、知らなければならないことすら、まだ知らないのです。3.しかし、もしだれかが神を愛しているなら、その人は神に知られているのです。4.そこで、偶像に犠牲としてささげた食物についてですが、この世界には偶像なる神は存在せず、また、唯一の神以外にいかなる神も存在しないことをわたしたちは知っています。5.『多くの神々、多くの主が存在する』とのように、もし本当に、天にも地にも神々が存在すると人々が言っても、
6.わたしたちには、父であられる唯一の神がおられ、万物はこのかたから出て、わたしたちはこのかたに帰って行くのです。
また、唯一の主であられるイエス・キリストがおられ、万物はこのかたによって存在し、わたしたちもこのかたによって存在しているのです。

7.しかし、この知識が、全ての人にあるわけではありません。ある人たちは、偶像を用いてきた今までの習慣によって、偶像への犠牲のささげものとして食べているので、彼らの良心は弱くなり、けがされています。8.しかし、食物がわたしたちを神にささげるのではありません。たとえ食べなくても不足するわけではなく、食べてもあり余るわけではありません。9.あなたがたのこの(自由な)権利が、弱い人たちのつまずきにならないように注意しなさい。10.この知識を持っているあなたが、偶像が祭られた神殿で食卓に着いているのをある人が見た場合、その人の良心は弱いのに、勇気づけられて、偶像に犠牲としてささげた肉を食べるようにならないでしょうか。11.そうなると、弱い人は、あなたの知識によって滅びることになるのです。キリストはこの兄弟のためにも死なれたのです。12.こうして、あなたがたが兄弟たちに対して罪を犯し、彼らの弱い良心を傷つけるとき、あなたがたはキリストに対して罪を犯すのです。13.もし、食物がわたしの兄弟をつまずかせるなら、わたしの兄弟をつまずかせないために、わたしは今後決して肉を食べません。





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