2014年4月18日金曜日

新約聖書原典「ヨハネの黙示録」11章の翻訳(私訳)



ヨハネの黙示録 

11章


1.わたしはまた、杖のような測り竿を与えられて、こう告げられた。「立って、神の聖所と祭壇とそこで礼拝する人々を測りなさい。2.聖所の外庭はそのままにしておきなさい。それを測ってはならない。それは異邦人に与えられたものだから。彼らは四十二か月の間、聖なる都を踏みにじるだろう。3.わたしは自分の二人の証人に粗布を着せて、千二百六十日の間、預言させよう」。4.これらは、地の主の御前に立つ二本のオリーブの木、また二つの燭台である。5.もし、彼らに害を与えようとする者がいれば、彼らの口から火が出て、その敵どもを焼き尽くす。またもし、彼らに害を与えようとする者がいれば、その者は必ず同様に殺されなければならない。6.この人たちは、自分たちが預言をする間、雨が降らないように天を閉ざす権限をもち、水を血に変え、望むならいつでもあらゆる災害で地を打つことができる権限を持っている。
7.彼らの証しが終わると、一匹の獣が底知れぬ所から上って来て彼らと戦い、彼らに勝利し彼らを殺すだろう。8.彼らの死体は大いなる都の広い大通りにさらされる。その都は比喩的な意味ではソドムとかエジプトとか呼ばれ、そこはまた、彼らの主が十字架に架けられた都でもある。9.民衆、部族、言葉の違う民、国民に属する者たちは、三日半の間、彼らの死体を眺め、その死体を墓に葬ることを許さない。10.地の上に住む人々は、彼らのことで喜び歓喜して互いに贈り物をし合う。この二人の預言者が、地の上に住む人々を悩ませたからである。11.三日半の後、命の息が神から出て二人に入った。彼らが自分たちの足で立ち上がると、彼らを見ていた者たちの上に大きな恐怖が襲った。12.また、二人は、「ここに上って来なさい」と、天から彼らに語りかける大きな声を聞いた。すると二人は雲に包まれて天に上った。彼らに敵対する者たちは、(天に上って行く)彼らを見た。13.その時、大地震が起こり、都の十分の一が倒れ、その地震によって七千人の人々が殺され、残りの人々も恐れをなして、天の神に栄光を帰した。
14.第二の災いが過ぎ去った。見よ、第三の災いが速やかにやって来ようとしている。
15.七番目の天使がラッパを吹いた。すると、大きな声が天で起こって、こう言った。
「この世の国は、わたしたちの主と、そのキリストのものとなった。
この方は世々限りなく治められるであろう。」
16.すると、神の御前で彼らの座に着いていた二十四人の長老たちは顔をひれ伏し、神を拝して、17.言った。
「今おられ、かつてもおられた方、
全能なる神であられる主よ、
あなたに感謝します。
あなたは、その大いなる力を得て王となられたからです。
18.あなたのみ怒り(の時)が来て、
諸国の民は(あなたの)怒りを受けました。
これは死者たちが裁かれる時、
また、あなたの僕である預言者たちと聖徒たち、
あなたの御名を恐れる者たちには、
小さな者たちにも大きな者たちにも報いを与えられるが、
地を腐敗させる者たちが滅ぼされる時です。」
19.また、天にある神の聖所が開かれ、神の聖所の中に神の契約の箱が見えた。また、稲妻と、もろもろの声と、雷と、地震とが起こり、大きな雹が降った。


●「自然の中で聴く聖書」ヨハネの黙示録 11章




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