2014年2月27日木曜日

新約聖書原典「ヨハネの黙示録」4章の翻訳(私訳)

ヨハネの黙示録 

4章


1.その後、わたしは見た。見よ、開かれた門が天にあった。また、ラッパのようにわたしに対して語るのを聞いた初めの声が言った。「ここへ上って来なさい。わたしは今後起こるべきことをあなたに示そう」。
2.わたしはすぐに霊に満たされた。すると見よ、天に御座が設けられていて、その御座の上に座っておられる方がおられた。3.その御座におられる方は、その姿が碧玉や赤めのうの様で、御座の周りにはエメラルドのような虹がかかっていた。4.また、御座の周りには二十四の座があり、それらの座には二十四人の長老たちが白い衣を身にまとって座っていて、彼らの頭には金の冠があった。5.御座からは稲妻や音、雷鳴が起こり、御座の前では、七つのともし火が燃えていた。それらは神の七つの霊である。6.御座の前は水晶に似たガラスの海のようであった。また、御座の中央と御座の周りには、前も後ろも目でいっぱいの四つの生き物がいた。7.第一の生き物は獅子のようであり、第二の生き物は若い雄牛のようであり、第三の生き物は人間のような顔を持ち、第四の生き物は飛んでいる鷲のようであった。8.四つの生き物はそれぞれ六つずつ翼をもち、その周りも内側も目で満ちていた。そして、昼も夜も絶え間なく言い続けていた。
「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、
全能の神、主、
かつておられ、今もおられ、やがて来られる方。」
9.四つの生き物が、御座の上に座っておられる方、いつまでも限りなく生きておられる方に栄光と誉れと感謝を捧げるその時、10.二十四人の長老たちは、御座に座っておられる方の御前にひれ伏し、いつまでも限りなく生きておられる方を拝し、自分たちの冠を御座の前に投げ出して言った。
11.「主よ、わたしたちの神よ、
あなたこそ、
栄光と誉れと力とを受けるにふさわしいお方。
なぜなら、あなたは万物を創造され、
万物はあなたの御心によって存在し、
また創造されたからです。」


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●「自然の中で聴く聖書」ヨハネの黙示録 4章


δείξω σοι ἃ δεῖ γενέσθαι μετὰ ταῦτα(1)
「今後起こるべきことをあなたに示そう」  

「起こるべきこと」は「起こらねばならないこと」の意。終末的出来事がかならず臨むという緊急性、重要性をうながすもの。「示そう・δείξω 」は未来形が使われている。  

★9節と10節の「捧げる」「ひれ伏し」「拝し」「投げ出し」は、いずれも未来形。これは1節との(示そう・未来形)関連で、将来起こる出来事として関連付けられている。




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