2016年3月9日水曜日

新約聖書原典「コリントの人々への手紙二」9章の翻訳(私訳)

コリントの人々への手紙  

9章


1.聖徒たちに対する奉仕については、あなたがたに書くのは余計なことかもしれません。2.わたしはあなたがたの熱意を知っており、マケドニアの人々に対するあなたがたの熱意を、わたしは誇りとしているからです。というのは、アカイアでは去年から準備がなされており、あなたがたの熱心さが多くの人々を奮起させたのです。3.わたしはこれらの兄弟たちを派遣しました。それは、あなたがたのためにわたしたちが抱いているこの誇りが、少しも無駄にならないためであり、わたしがかねてから言っているように、あなたがたに準備をしていてほしいからです。4.そうでないと、マケドニアの人々がわたしと一緒に(そちらへ)行き、準備をしていないあなたがたを見たら、あなたがたももちろんですが、わたしたちもこう確信しているので、あなたがたが恥ずかしい思いをすることになりかねません。5.そこで、わたしは兄弟たちに頼んで先にあなたがたのところへ行ってもらい、わたしが前もって約束しておいたあなたがたの贈り物を、あらかじめ準備しておくことが必要であると考えました。出し惜しんでするのではなく、どうか喜んでこのことを準備しておいてください。
6.(わたしの言う意味は)こうです。惜しみながら種を蒔く者は、惜しんだ程度にしか刈り取らず、賛美をもって種を蒔く者は、賛美をもって刈り取るということです。7.悲しみながらでもなく、強いられてでもなく、各自は心で決めたとおりに(行いなさい)。『神は喜んで与える者を愛してくださるからである』。8.神は、あらゆる恵みをあなたがたに満ち溢れさすことがお出来になります。それは、あなたがたがすべてにおいて、いつも満足し、あらゆる良い業に富むようになるためなのです。
9.『彼は散らし、貧しい者たちに与えられた。彼の義は永遠にとどまる』
と書かれているように。

10.種を蒔く者に種を与え、食物としてパンをお与えになる方は、あなたがたの種を与え増やし、あなたがたの義の実を成長させてくださるのです。11.あなたがは物惜しみしないように、すべてにおいて富む者とされているのです。その物惜しみしない心は、わたしたちを通して神への感謝を生じさせます。12.なぜなら、この援助の務めは、聖徒たちの欠乏を補うばかりでなく、神に対する多くの感謝を通して(それが)満ち溢れるようになるからです。13.この奉仕の務めによって立派に証明された品性をとおして、あなたがたがキリストの福音に対して告白している従順と、彼らとすべての人々に対する物惜しみしない援助とによって、彼らは神に栄光を帰すのです。14.また、あなたがたの上にある神の計り知れない恵みのゆえに、彼らはあなたがたを慕いつつ、あなたがたのために祈るのです。15.言い尽くせないその賜物のゆえに、神に感謝します。






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