2014年6月3日火曜日

新約聖書原典「ヨハネの黙示録」21章の翻訳(私訳)


ヨハネの黙示録 

21章


1.わたしはまた、新しい天と新しい地とを見た。先の天と先の地は過ぎ去り、海ももはやなくなってしまったからである。2.また、わたしは、聖なる都、新しいエルサレムが、その夫のために着飾った花嫁のように準備を整えて、神のもとを出て、天から下って来るのを見た。3.また、御座から大きな声がして、こう言うのを聞いた。
「見よ、神の幕屋が人々と共にあり、神が彼らと共に住み、彼らは神の民となり、神ご自身も彼らと共にいて[彼らの神となり]、
4.『彼らの目から涙をすべて拭い去ってくださる。』
もはや死もなく、悲しみも、叫びも、苦しみもない。
先のものが過ぎ去ったからである。」
5.また、御座に座しておられる方が言われた。「見よ、わたしはすべてを新しくする。」また言われた。「書き記せ、これらの言葉は、信頼できるものであり、また真実だからである」。6.またわたしに言われた。「すでに成った。わたしはアルファでありオメガである。初めであり終わりである。わたしは渇いている者に、いのちの水の泉からただで飲ませよう。7.勝利する者はこれらのものを受け継ぎ、わたしはその人の神となり、その人もわたしの子となる。8.しかし、ひきょうな者、信じない者、不道徳な者、人殺し、姦淫する者、魔術をおこなう者、偶像を拝む者、すべてうそを言う者たちに対する彼らの報いは、火と硫黄の燃える池の中である。これが第二の死である」。
9.また、最後の七つの災害で満ちた七つの鉢を携えた七人の天使の中の一人が来て、わたしにむかってこう言った。「来なさい、あなたに小羊の妻である花嫁を見せてあげよう」。10.天使は御霊によって、わたしを大きな高い山の上に連れて行き、わたしに聖なる都エルサレムが神のもとを出て、天から下って来るのを見せてくれた。11.都は、神の栄光に輝いていて、その輝きは、高価な宝石のようであり、透明な碧玉のようであった。12.都には大きく高い城壁と十二の門があり、それらの門には十二人の天使がいて、門の上には名が書かれていた。それらは、イスラエルの子らの十二の部族の名であった。13.東に三つの門、北に三つの門、南に三つの門、西に三つの門である。14.都の城壁には十二の土台があり、それらには小羊の十二使徒たちの十二の名が書かれていた。
15.わたしに話している天使は、金の測り竿を持っていた。それは、都とその門と城壁とを測るためであった。16.都は正方形で据えられ、その長さ幅ともに同じであった。天使が測り竿で都を測ったが、それは一万二千スタディオン《2220km》で、その長さ、幅、高さが同じであった。17.また、都の城壁(の高さ)を測ったが、人間の測り竿で百四十四ペーキュス《65m》であった。これは天使の測り竿でもある。18.都の城壁の材料は碧玉で、都は透明なガラスのような純金であった。19.都の城壁の土台は、多くの宝石で飾られていた。第一の土台は碧玉、第二はサファイア、第三はめのう、第四はエメラルド、20.第五は紅縞めのう、第六は赤めのう、第七はかんらん石、第八は緑柱石、第九はトパーズ、第十はひすい、第十一は青玉、第十二は紫水晶であった。21.十二の門は十二個の真珠であって、どの門も一つの真珠でできていた。また、都の大通りは透明なガラスのような純金であった。

22.また、わたしは都の中に聖所を見なかった。全能者の神であられる主と小羊とが、都の聖所だからである。23.都は、それを照らすための太陽も月も必要としない。神の栄光が都を照らし、小羊が都の明かりだからである。24.諸国の民は都の光によって歩き、地の王たちは自分たちの栄光をこの都に携えて来る。25.都の門は、一日中決して閉ざされることはない。そこには夜がないからである。26.人々は諸国の民の栄光と誉れとを、この都に携えて来る。27.すべて汚れた者、憎むべきこと、偽りを行う者は、決してその都に入れない。小羊の命の書に名が記されている者たちでなければ、決してその都に入れない。



●「自然の中で聴く聖書」ヨハネの黙示録 21章


★一万二千スタディオン(16)=2220km
★百四十四ペーキュス(17)=65m
「人間の測り竿…であり、天使の測り竿でもある」(17) この表現から上記の大きさは実際の寸法を表すものなのか、象徴的表現なのかは、いろいろ意見がある。




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